チェス
将棋が好きだが、チェスも好きだ。将棋とチェスを比較したいと思う。
将棋
・9×9マス
・成りがある
・持ち駒がある
チェス
・8×8マス
・ポーンのみプロモーション(将棋でいう成り)がある
・持ち駒はない
ざっくりした比較は上記の通りだ。どちらが難しいかという疑問に対しては「それぞれに異なる難しさがある」となるがそれについて述べる。
①盤面の記憶の難易度
将棋は9×9でありチェスの8×8と比較して17マス多い。将棋はチェスよりも多くのマスの状態を記憶する必要があるというのは明らかだろう。それに加えて将棋は持ち駒の状態を把握する必要もある。盤面のマスと異なり持ち駒のバリエーションはとても多いので記憶は難しい(歩が何枚あるかを把握することだけで大変だ)。さらに、チェスは駒がどんどん減るので終盤になればなるほど把握がしやすくなる。
これらのことから盤面記憶は圧倒的に将棋の方が難しいといえる。
②駒の利きの把握と読み
チェスは将棋と比べて駒の動きがダイナミックである。将棋の桂馬に対応する駒がナイトである。しかしナイトは4方向に桂馬の動きが可能である。
盤面中央のナイトを想像してみてほしい。盤面にはこのナイトしかいないと仮定する。このナイトは8通りの動きが可能だ。そして移動先からは8通りに移動できるものもあれば、6通りに移動できるものもある。それらを合計すれば2回の動きで56通りの軌跡が存在する。これが何を意味するか。ナイトを動かすときに56通りの駒の軌跡を想定しないとナイトの動きを読んだことにはならないということだ。これが自分のナイト2個と相手のナイト2個が入り組んだ局面だとより駒の利きが複雑になる。その結果として「ミスが生じやすい」といえる。
将棋は駒の利きをイメージすることが上記の場面と比較すれば簡単である。
よってチェスのほうが駒の利きと読みが難しい。
③初心者的な観点
チェスは利きを見落としやすいというのは先ほど述べたとおりである。なので、チェスは初心者内での対戦で優位に立つには利きをマスターすればいいということになる。将棋に関しては利きの把握に慣れるのが早いのでより実戦的な能力を初心者のうちから強いられる。というわけで、初心者脱却の方針として以下のことを徹底したいと思った。
将棋
・駒の利きを把握する能力は完璧にする
・定跡を覚える
・手筋を覚える
チェス
・駒の利きを練習するが、一筋縄にいかないことを念頭に置く
・盤面の記憶のしやすさを活かして定跡を記憶してしまう
④最後に
上記のように将棋とチェスは異なる難しさを持つ。チェスの難しさを克服したとき、将棋の難しさを部分的に克服できるだろう。逆も同じだ。これらを総合して思考力を磨いていけたらよいと思った。