デイリーチェス#3-4

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上図の前回局面より8.Bb5+ Bd7 9.Qa4 exf3 10.Bxd7+ Qxd7 11.Qxd7+ Kxd7 12.gxf3 Nf6と進んだ(下図)。

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12手目黒のNf6を除いたら予想していた変化ではあった。これの善悪は難しい。瞬間的にはポーン2個分得をしている。しかし、d5のポーンが脅かされているし、ダブルポーンを2組作ってしまったし、依然としてビショップが使えないので、まだまだこれからという感じだ。相手はキャスリングを諦めた代わりにビショップを展開させることでルークが連結する。後、考えないといけないこととして、この戦型においてビショップとナイトのどちらが価値が高いかを判断したいところだ。

d5のポーンを守るためにNc3とするのが良さそうに見える。これは手順にピース展開ができているので部分的には気持ちがいい。しかし、黒からBb4とされるとd5のポーンを受け止め切ることは難しい。そこから14.O-O Bxc3 15.bxc3 Nxd5 16.Ba3とするのが一例(下図)。

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これはお互いにとって自然な流れだとは思うが、形の優劣があるかもしれない。1ポーン得はあるもののダブルポーンで使いにくい。また、15.bxc3の代わりに15.dxc3 Nxd5もあるだろう(下図)。

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これはポーン構造としてはこちらの方が良い気がする。しかし、クローズゲームになった場合、ナイトを持っている相手が得する展開も予想される。前者の展開の方がルークを活用した攻めが可能に思える。

Nc3以外の手はあるだろうか。O-Oやb3、d3などはあるかもしれないが、手順にピース展開できない点では相手に対して手損が大きいように思う。したがって、Nc3からの展開へと持っていくことを目指す。