デイリーチェス#3-2

6手目。相手の応手はBf5だった。この手をもって自分の勉強した範囲は終了した。ということでじっくり検討しよう。

候補手は①Na3 ②cxd4 ③d3だ。ピースを取り合うか、こちらのナイトを守るかの2択だろう。

①7手目白Na3

この手の意味はBxb1を防ぐことである。ただでは取られないにしろ、Bxa3という筋も残っている。ただし、相手は依然としてナイトを脅かされているのでどのような順で捌くのが良いか考える必要がありそうだ。候補手は①Bxa3 ②Nxf3+がある。

①-①7手目黒Bxa3

相手のビショップとこちらのナイトで相殺した形はどうだろうか。オープンゲームになる場合若干得といったところか。しかし、bxa3とはできない。なぜなら8.bxa3 Bc2と進めばこちらのクイーンが取られてしまう。このビショップが取れない場合、ピースを取り返す必要があるがcxd4くらいだろう。それに対してはビショップを引いておくくらいだろう。この展開だと相手のビショップの位置関係が単にcxd4する手とは異なる。

下のほうの図では激しい展開が予想されるのでのちに検討する。

①-②7手目黒Nxf3+

この手で相手は負担になっていたナイトを捌いたことになる。チェックだし、ピース損はしたくないので取り返すしかない。Qxf3かgxf3だろう。gxf3はダブルポーンになるし、その後にBxa3とされるとダブルポーンを2組作ることになる。ポーン構造がよくない上にピース展開でも劣るのでよくない。というわけでQxf3の一手だ。この手はビショップ取りであるのでそれを対処するか先にBxa3とするかだろう。こちらはd5のポーンを守っているので一石二鳥だろう。ビショップとナイトの交換はオープンゲームにおいてはこちらが得。

⭐️①の結論

①-②Nxf3+としてくれれば味よく進められるような気はするが、①-①Bxa3と進んだ場合相手が手順にピース展開できてこれはどうだろうという感じだ。他の変化との比較をしていきたい。

②7手目白cxd4

この手に対する応手はBxb2だろう。そもそもナイト取りを手抜いて仕掛けているという手の流れがある。ピース損してまで作りたい好形でもない。というわけでBxb2前提で話を進める。これに対して白から①Qa4+ ②d3が考えられる。

②-Bxb1-①8手目白Qa4+

アグレッシブな手。チェックなのでまずはそれの回避からだ。回避の方法は①c6 ②Qd7 ③Ke7がある。

②-Bxb1-①-①8手目黒c6

これに対して9.dxc6 bxc6 10.Qxc6+と進む。これに対してKe7ならQb7+で相手のクイーンとメイトを見合いにできる。もしQd7ならルークが落ちる。この展開だと最低でもルークが取れそうだ。

②-Bxb1-①-②8手目黒Qd7

これにはBb5が厳しい。c6と受けても時間の問題だろう。

②-Bxb1-①-③8手目黒Ke7

まずこの瞬間にキャスリングの権利を失っている。じっくりやるとしたらのちに響くかもしれない。他の展開と比較するとポーン得と陣形得ができそうというだけでまだまだ難しい。

②-Bxb1-②8手目白d3

ビショップを封じ込めたのでうまくいけばピース得が可能。こちらとしてはトリプルポーンの扱いが難しいため、相手はそれを活かした陣形整備をするのではないだろうか。

⭐️②の結論

激しい展開でこちらの楽しみが多いような気がする。③次第ではあるがやりたい手だ。

③7手目白d3

純粋にナイトを守りながらビショップの道を開けている。他の二手とは異なり黒マスのビショップが活用しやすそうなのが利点。この手にはナイトを逃しておいてまだまだ長い試合になるだろう。

⭐️③の結論

激しい戦いは一旦なさそうなので自信がない時は候補としてありかもしれない。

⭐️⭐️最終決断

②cxd4の展開が攻める楽しみがあると感じたので②でいこうと思う。変に味付けするよりスパッと行ったほうがよさそうに見える。