デイリーチェス#2-1

デイリーチェス1手5日を開始した。

Scotch Gameの出だし。

上図がScotch Gameである。この白3手目d4でBc4ならItalian Game、Bb5ならRuy Lopezである。

局面は進んで以下のようになった。

6手目

攻めを仕掛けるか陣形整備をするべきかが悩むところである。候補手を色々考えたい。候補手はざっと、b6 d6 Ne7 g6 Nh6だろう。一つ一つ検討しよう。

①b6

この手はビショップをa6やb7に配置することを目指す手だ。a6は今は相手のビショップが睨んでいるのですぐにはできない。b7はすぐに配置できる。b7にビショップを配置した場合、間接的にg2を睨んでいるので将来的にナイトやクイーンを駆使した攻撃ができるかもしれない。後述の通りNd5が厳しいので優先順位が低い手だ。

②d6

この手はビショップでナイトを直接攻撃できる手。ナイトが仮にg3などに逃げるとすると、Qxf2#とチェックメイトになるので相手は慎重に手を選ぶ必要がある。ナイトをd4に流すと、こちらのビショップとクイーンがきいているためピース損となる。もし手抜いたら黒からBxf5 exf5 Qxf5と進みポーン得が可能。

この事実から相手の候補手は限定される。ナイトを守る手としてQe5 Qf3 Qg4 g4がある。攻め合う手としてはNd5がある。

②-①Qe5

この手はよくない手だ。なぜならNe7としたらフォークがかかるからだ。さすがにこの手は選ばないだろう。

②-②Qf3

この手はクイーンでナイトを守っている。穏やかに見えて急に戦いが始まりそうな位置関係。

②-③Qg4

この手はよくないと思う。なぜなら間接的にビショップに狙われているからだ。相手はf5のナイトが負担になる。

②-④g4

この手はポーンを使ってナイトを守る手。同時に白マスビショップの可動域が広がっている。この手のデメリットはO-Oがしにくいことだ。自陣の守備に取っておきたいポーンを早々に動かすのは嫌な気がする。

これに対する応手としてはg6やNe7がよい。g6の場合、ナイトが受からないということで相手はNf5として攻め合いにするしかない。Ne7はNf5としたときに取り返せる格好なのでこちらの方が強力な手に見える。

②-⑤Nd5

この手に対する手は限られている。ききをそれるようにクイーンを逃すとしたらQd8 Qe5 Qe6 Qg6のいずれか。実はこの瞬間c7のポーンが何からも守られていない。すなわちキングとクイーンまたはキングとルークのフォークをかける筋が存在する。よって、Qd8くらいだがどうだろう。クイーンが自陣に戻らされるのは悔しい気がする。Nd5はほぼQd8と強制できるので攻防の良い手に見える。

③Ne7

この手はf5のナイトを攻めつつNd5を受ける手なので強力に見える。Nd5を受けてから駒組みする展開が最善に思えてきた。かなり有力手。さらにO-Oの準備も整う。

④g6

この手はナイトを攻める手だが、Nd5が厳しい。クイーンをd8に逃がしてからならナイトを流すことが可能なのでのちにO-Oをしたときに損な気がする。さらにピース展開をできるところで1手消費するのも損だ。おそらくこの手はよくない。

⑤Nh6

Nh6はNe7と狙いは似ているが相手のNd5を考慮するとNe7に劣るように見える。白からNd5 Qd8と進んだときにNxh6 gxh6としてしまうとO-Oがしずらいのでよくない。

①〜⑤を調べた結果Nd5が厳しいためそれを先受けするNe7が1番有効に思えるのでこれで行こうと思う。

7手目

相手からの応手は早かった。Nb5だ。

完全な見落としである。Nd5はクイーン取りとしながらc7を狙える味のいい手に見えたが、そもそもc7を狙う手は他にもあったではないか。自分の読みの甘さを痛感した。攻めることばかり考えていて相手のやりたいことが見えていなかったかもしれない。相手の視点になって考えるということが言うは簡単だがやるのが殊の外難しいと感じた。相手の気持ちになって自軍を攻め潰すというプランを考えてみることにしよう。こうなると一手のミスが命取りになろう。

5日間じっくり考えてみることにしよう。