チェス自戦譜#5 デイリーチェス#2

デイリーチェス7daysの振り返りをしていきたい。

自分は黒である。

1. e4 e5 2. Nf3 Nc6 3. d4 exd4 4. Nxd4 Bc5 5. Nf5 Qf6 6. Nc3 Nge7 7. Nb5 Nxf5 8.
exf5 O-O 9. Be2 Qxf5 10. Nxc7 Bxf2+ 11. Kf1 Bb6+ 12. Bf3 Bxc7 13. Qd3 d6 14.
Qxf5 Bxf5 15. c3 Rfe8 16. Kf2 Bb6+ 17. Kg3 Be4 18. Bf4 Bxf3 19. Kxf3 Ne5+ 20.
Bxe5 Rxe5 21. Rhe1 Rae8 22. Rxe5 Rxe5 23. Rb1 h5 24. h4 Re3+ 25. Kf4 d5 26. Rd1
Re2 27. Rxd5 Rxb2 28. Rxh5 Rxa2 29. Rd5 Rxg2 30. Rd7 Rb2 31. Rxb7 Be3+ 32. Kxe3
Rxb7 33. c4 a5 34. Kd3 a4 35. c5 a3 36. c6 Rc7 37. Kc3 Rxc6+ 38. Kb3 Ra6 39. Ka2
f5 0-1

正確度97.5 : 98.3

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図1 : 実戦

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図2 : 評価値グラフ

Scotch Gameの出だしである。重要局面を羅列する。

①5手目白のNf5が緩手(0.09 → -1.03)

②5手目黒のQf6が緩手(-1.03 → +0.38)

③7手目白のNb5が悪手(0.04 → -1.38)

④10手目白のNxc7が大悪手(-0.65 → -9.18)

見ればわかる通り④を気にかなり勝勢になった。それまではほぼ互角の進行だった。④は難しい局面というよりは単なるミスという感じだ。それ以外は大局観を求められるような手が最善であったりした。

①5手目白の選択肢

Nb3、Nxc6やBe3などが候補手としてあったらしい。評価値的には白が若干優っている。どれも自然な手に見える。Nが取られそうなのをカバーしながらピース展開をしている。急な攻め崩しがない場合こういった手がバランスを保つのによいのだろう。

②5手目黒の選択肢

 Qf6は緩手らしい。ここではd5やd6のほうが評価値が高い。これらの手は候補にも挙がらなかった。Nxg7があるのでやりにくいと思う。人間的にできる展開なのだろうか。次同一曲面になったらd5を試してみたい。

③7手目白Nb5の善悪

RとKをフォークする手を狙っているため一見気持ちいい手だ。しかし、相手はKが脆弱であり、なかなかRを取り切るのが困難なようだ。もしR取りが成立しないとすればこちらは攻めやすい。相手はNが浮いてしまっている。それよりは他の手で好形を目指した方がよい。

④10手目白Nxc7について

これは見るからに悪手。これでシンプルなN損を相手はしたのでそれを活かして勝ちへと向かった。終盤のやりとりも難しいと感じたが、21.Rxe5と進んだところでこちらのNと相手Bの交換をしたことで戦いやすくなった。オープンゲームでのNの使いにくさを実感したし、Nがさばけた爽快感を味わった。

 

まとめ

相手のミスのおかげで勝ったといっても過言ではない。途中で自分にも相手にも局面が悪くなる瞬間が存在した。棋譜を頭の中でなぞりながらどういう含みがあるかをさらに検討していきたい。