将棋上達日記#31
☆実戦を熟すメリット・デメリット
将棋の上達という観点で自分が思う実戦のメリットとデメリットを書く
○メリット
・決断の練習になる
実戦では形勢判断や手数計算などをしながら押し引きの判断をするが、時間の制約、個人の読める手数の制約などにより「不完全な情報」と「感覚」を元にその決断をする必要がある。その決断の先に地獄が待っているかもしれない。そういうことの実体験をできるのは実践ならでは。
・ドリルの応用
詰将棋や次の一手などのドリルと実戦が結びつくのが望ましい。実戦でドリルが活きた瞬間があればそれを胸に留めておくことで成功体験となる。
○デメリット
・ミスの練習をしているという観点
詰将棋等と異なり明確な正解がない場面がほとんどなのが実戦である。実戦をひたすらやった結果、悪手を定着させる危険性がある。自分が間違った方向にいかないようにするためには、答えのある問題を解くことで補正することが重要だと思う。
・成功の誤認識
相手の棋力が自分のそれよりも遥かに劣る場合、自分のぬるい攻めが成功することが頻繁にある。そうすると、その攻めが正しいと思い込む危険性がある。一つの策として、常に相手よりもいい受けを考えながら指すというのはあるだろうが、完全ではない。
実戦に関して自分の考えを述べた。メリットはかなり大きいものである。しかし、デメリットも存在する。デメリットが露骨に発動されないためには
・実戦の頻度(回数/日など)を適切に設定する
・実戦の頻度に対応した量のドリルをやる
・対戦相手の棋力分布を適切に設定する
という3つが大切だと思う。